みたもの

見た映画をまとめるってだけです。

ライアン・ゴズリング主演

「ラ・ラ・ランド」

アバンタイトルオープニングに入る前に流れるプロローグシーン、って最近覚えた)で、映画の世界に引き込まれてしまう。

宣伝では、「見ると恋をしたくなる」と恋愛要素を強めに出しているけれど、

どちらかと言うと、夢をかなえる話なのだと思う。

なので、いろいろとまぶしい。

楽曲がとてもよいのです。そして、ライアン・ゴズリングにやられてる。

吹き替えなしでピアノ演奏をしているそう。

ラストは見ていて楽しいけれど、せつない。

飲み会の席で、エンドロールの構成も切ないことになっている、ということを聞く。

言われてみればなるほどー、と。

セリフではなく、歌わないと伝わらないことがあるよ。

ミュージカル映画としてよい作品だと思います。

 

「ナイスガイズ」

ライアン・ゴズリングラッセル・クロウが共演。

これはこれでとても贅沢な作品だと思う。

ニューヨークを舞台にしてるというのは「ラ・ラ・ランド」と同じですが、時代が異なる。

「ラ・ラ・ランド」は現在で、こちらは1978年という設定です。

当然、携帯電話も出てこず。連絡手段は固定電話だけ。

や、それは話には直接関係しないのだけど。

ダメなシングルファーザーのライアン・ゴズリングがとてもよい。

そして、レスラーっぽい体系のラッセル・クロウもとてもよい。

ちなみに、本編が始まる前の予告編で、「ブレードランナー」の新作が流れたのですが、

その主演もライアン・ゴズリング。これは見ないとなー。

って思っていたら、映画の中でユニコーン(に変装した白馬)が出てきまして、

これはもしかして、といろいろ勘ぐってしまったのですが。

アクションも謎解きも楽しめますし、こちらも音楽が良い、というか楽しい。

子役で出演しているアンガーリー・ライスの演技がうまいです。

これから注目されるんだろうな、っと。

 

2月後半

「セッション」

川崎のチネチッタで期間限定上映。

ライブザウンドという音響に力を入れた会場での観賞。

これは本当にいい音で、ライブ会場にいるような感覚になりました。

映画は音楽学校に入学した青年の成長物語。

ざっくりいうとそうなんだけれど、主人公を教える先生が曲者。

ホラーではない。そういう要素はないのだけど、人が何かにのめり込んで狂気を見せていく様子がものすごくこわい。

映画を見ていて、人が一番怖い、ということを思う。

指の皮膚が裂けるまでドラムをたたく姿は、感動よりも恐れを抱きますよ。

そしてそれを是とする先生にも。

最後まで目が離せない強烈な作品でした。

そしてこれを撮った監督が「ラ・ラ・ランド」というミュージカル映画を作り、今週末公開。

これは期待してしまうよ。

2月前半

『未来を花束にして』

イギリスで20世紀初頭に起きた女性の参政権獲得運動のお話。

女性が首相を務めるくにで、こんなことが起きてたのか……と。

多大な犠牲があって今がとちょう当たり前のことを思う。

あとは、まあ、邦題がなぁ。

 

『マグニフィセント・セブン』

七人の侍』を見た人なら楽しめる。見てなくても楽しめる。

腕利きの七人を中心に大軍を蹴散らす後半の戦闘シーンは圧巻。

いろいろと設定やカメオ出演なんかもあるのだろうと思うけれど。

イ・ビョンホンはイケメンであるということは知っていた。

アクションもできる方だったんですねえ。ナイフを使っての演技は見もの。

エンディングに流れる曲が頭からなかなか離れなくなります。

♪でっ でっでで でっでででで!

魔法使い

『ドクター・ストレンジ』を見た。

IMAX3Dで鑑賞。

チケットショップで劇場優待券を買って差額をフロントで精算。

専用メガネ持参だったので、合計2200円。

ファーストデイに行くのが一番お得なのだろうなあ。

金額に見合った映像が見られたので満足。

手術着で高慢な医者もよかったけど、ヒゲもじゃのカンバーバッチがよい。

あと、途中で顔の長さが気になった。

ほかの人が小さすぎるのか、カンバーバッチが長いのか。IMAXのせいなのか。

原作は全く知らないでいますが、映像が派手でとにかく楽しい。

どういう技術がつかわれているのか、ていうか、これの編集作業大変だろうな、と思う。

マーベル系の作品はエンドロール後も油断できないので、最後まで席を立たないでいる時間的余裕が必要。

今月見た映画

「美人魚」(邦題「人魚姫」)

周星馳監督作品。

頭からっぽで楽しめるのでお勧め。

見終わると鳥の丸焼きが食べたくなる。

あと、タコ料理も。

畳みかけるギャグにもうだめーとなるけれどシリアスなシーンもきちんと描かれていて、さすが。

人魚族の表情がとにかくいいです。

BGMに、日本人になじみのある曲が使われているのは、「西遊記 はじまりのはじまり」を思い出してしまった。

 

「幸せなひとりぼっち」

スウェーデン映画。

じいさんと猫という組み合わせはとても良い。

猫の魅力というのはすさまじく、猫嫌いを愛猫家にしてしまうという。

この作品でも、デレデレな姿は見せないが、猫を愛でる様子が伝わってくるところがいくつかある。

途中までは威嚇して猫を追い払っていたのに、寝顔を眺めるところとか、この人は猫に落ちたなと思わせる。

だんだんと明らかになる主人公の過去と現在の姿が結びついて、最初は偏屈じじいと思っていたのが気づくと好きになっていた。

笑いどころも押さえており、かなりの部分で笑ってしまったけれど、それがラストにとても効いていて、見終わったあとすがすがしい気持ちになれた。

原作小説があるので、そちらも読んでみたい。

それにしても、猫というのは人の孤独を癒す役としてぴったりな生き物だと思う。

 

モノクロ版

『マッドマックス 怒りのデスロード』モノクロバージョン

2015年6月公開から、10回以上見てる大好きな作品がモノクロで上映。

これを見ないわけにはいかないのですよ。

どういう展開をするかわかってるのに、白と黒で描かれるだけで、違う印象になる不思議。

殺伐とした世界がさらに殺伐として見え、それが美しい。

水墨画と思えるシーンも多数。

そして、視覚の情報というのは膨大なのだなと思う。

それに気づいたのは、劇中でかかる音楽がはっきりと聞こえてきたから。

カラー版で何べんも見ていて、音楽もこういうものが流れるというのはわかってた

つもりだった。

だけど、色の情報が少なくなり映像がシンプルになったことで、音が際立つ。

人間の脳の不思議と言うか、自分の感覚の処理量の上限があるのだなあ、というのを

体験できた。

また観たいなー。DVD買うか。

『リザとキツネと恋する死者たち』

恋愛コメディ……かな。

個人的にはすごく好きな作品だった。

監督は日本好きということもあり、主人公が日本の恋愛小説に憧れて、

恋をしようとする話。

いろいろ邪魔が入ってなかなか恋愛ができない、という。

海外の人が思う日本というのが詰まってるというか。

カニバーガーは70年代の日本にはないぞ。

日本人歌手役の人がいい男なんだ。この人を見るだけでも価値があった。

というか、それが目的だった。眼福。